組合についてAbout Us

執行委員長メッセージ

高教組は教職員と子どもの応援団です

沖縄県高等学校障害児学校教職員組合
執行委員長 外間 ひろみ


学校は、様々な職種の方々による協力・協働で成り立っています。そして、1日の3分の1は、職場仲間や生徒と過ごす大切な時間となります。専門性を生かした授業にやりがいを感じ、生徒と怒ったり笑ったりの他愛ないやり取りを楽しみながら、新たな課題に不安になったり、生徒の成長に感動したり。でも、昨今聞こえてくる現場の声は、会議やさまざまな対応に追われ、生活時間が奪われ、つらい思いをしているというものです。「困った」と気軽に相談したり、同僚が辛そうにしていたら声をかけたりなど互いに支えあえる職場環境が大切です。

高教組は、いきいきと働く職場であるために活動しています。憲法や地方公務員法で保障されている、沖縄県人事委員会への登録のもと沖縄県や教育委員会(教育庁)との交渉権を持つ職員団体です。
持続可能な高教組とするために、組合員ひとり一人が「ひとりの力では困難なことをみんなの力で解決するために組合がある」ことを再確認してつながっていくことが大切です。高教組では持続可能な組合のために次のことに力をいれています。
〇教職員の心身の健康を守ること
〇仕事と生活の両立できる職場をめざすこと
〇人権・共生・平和・環境の視点をこどもたちに還元するための学習の場を創ること
〇組合活動を見えるようにすること

もうしばらくすると採用後初の、うれしい給料があります。月給やボーナス、諸手当などを含めて賃金といいますが、その賃金は国や県が勝手に決めるのではありません。私たち教職員の賃金は、組合と沖縄県の毎年の交渉によって決定されます。昨年度は、平均年間給与額89,098円引き上げられました。働き方改革としては修了式が4日早くなったり、教員業務支援員や部活動指導員が配置されたり少しずつではありますが学校現場の希望をかなえることができました。

高教組は教職員の賃金・休暇・業務削減などについて交渉を重ね、権利を勝ち取ってきました。私たちが享受している権利は、組合員の不断の努力によって守られているのです。
これからも、多くの教職員が組合に集うことで、積み上げてきた権利を守り次の世代につなげていきましょう。誰もがいきいきと働く環境を築いていきましょう。

組織体制

高教組は上のような組織体制になっており、賃金・労働条件の改善、教研活動、各種学習会、スポーツ大会などにとりくんでいます。
また、月に約2回、分会代表者(分会長)が本部に集まる評議員会が開かれ、高教組のとりくみや現場が抱える問題について話し合いを行っています。 各専門部の活動内容については、ここをクリックして下さい。


高教組と県職労との関係


県立学校職員と県庁職員は同じ県職員ですが、任命権者が異なるため職員団体(組合)は別の組織体制になります。しかし、賃金面や労働条件で共通課題が多く、県との交渉では4者共闘(県職労・高教組・沖教組・全水道)を組んで行っています。また、日頃から平和運動なども一緒に行っています。

活動内容

高教組のとりくみ


【月1回程度】評議員会

各学校の代表である分会長が対面またはWebで参加し、組合運営に関する事項を決定したり、各学校の課題等について情報交換しています。

【随時】分会学習会

専従役員が学校訪問し、組合員から「困っていること・疑問に思っていること」を聞いたり、「給料明細の見方」「県教育委員会等との交渉経過・妥結結果」等について説明しています。

【5月】5.15平和行進

1972年5月15日、沖縄が日本復帰した後も基地負担が続いています。1978年、基地のない平和な沖縄の実現を訴え平和行進がスタートしました。高教組も組合員に呼びかけ、全国のなかまと行進しています。

【7月】定期大会

各分会から代議員を選出し、昨年度の活動を総括し、今年度の活動方針等を決定しています。学校(教育)・職場の問題を議論する教育論議では、毎回活発な議論の場となっています。

【8月】知事部局への春闘要求手交・回答交渉

教職員を含む県職員の職場環境改善について、県職労(県職員の組合)、全水道(水道局の組合)、沖教組(小中学校の教職員組合)とともに春闘要求書を玉城デニー知事へ手交し、県の総務部と交渉しています。回答交渉には学校現場の組合員も参加し、現場の実情を訴えています。

【8月】県教育委員会への春闘要求手交・回答交渉

教職員の職場環境改善について、沖教組(小中学校の教職員組合)とともに沖縄県教育委員会へ春闘要求書を手交しています。回答交渉には学校現場の組合員も参加し、現場の実情を訴えています。
高教組独自で「教育予算・教育整備に関する要求書」も毎年手交しています。

【8月】宿題応援し隊

組合員のご家族の夏休みの縮退を、高教組の先生方が応援しました。
★理科コーナー★
★美術コーナー★
★国語コーナー★

【9月】人事異動に関する取り組み

①毎年、各支部等で人事異動学習会を開催しています(写真)。
②各学校における教科・職種ごとの人事異動対象者人数一覧を組合員へ公表しています。
③人事異動に関して健康や生活について配慮が必要な組合員は、「人事重点要求」を高教組から学校人事課へ手交し、配慮を求めています。
④一次内示で健康や生活に著しい支障のある内示が出た組合員は、「苦情処理」を高教組から学校人事課へ手交し、改善を求めています。

【10月~11月】賃金確定交渉

公務員の給与は、毎年、民間企業の給与調査後、国の人事院勧告、沖縄県の人事委員会勧告を受けて賃金確定交渉を経て、議会で給与条例が改定され決定します。8月の人事院勧告、沖縄県の実情をふまえた人事委員会勧告となるよう、人事委員会にも要求書を手交し交渉しています。

【10月】教育研究中央集会

憲法・子どもの権利条約、障碍者権利条約に基づいた教育、子どもを主体とした教育実践を交流する場として、毎年教育研究中央集会を開催しています。

【新規採用者学習会】

【評議員会in summer】

【タイ里親支援】
タイ国における「教育里親制度」を支援・紹介しています。2024年は12人が里親として12人の里子に教育費援助しています。 ※2011年度~継続登録の方のみ

【高教組就学奨励金給付事業】
経済的事情により就学が困難な生徒を全教職員で励ますとりくみとして行っています。原資は主任カンパ・ボーナスカンパです。組合員・組合未加入の方にご協力いただいています。

1991年から2023年までの就学奨励金総額:約1億4530万円

【高教組資料センター】
高教組会館(教育福祉会館)の中には資料センターがあります。
◇本やDVDの貸し出し
◇高校生が撮る沖縄カレンダー作成
◇平和教育学習会 第1弾:新城俊昭さん、第2弾:南彰さん
◇フィールドワーク in 八重山
◇平和教育研究委員会
◇ジェンダー研究委員会

【ナショナルトラスト運動】
自然環境の残っている土地を団体などで買い取ることで乱開発や自然破壊から守り、次の世代に残すための運動です。主任制反対闘争のカンパ金を活用しました。
1990年今帰仁村諸志に2,029坪購入
1992年国頭村奥間大保謝原の山林22,363坪購入

近年の高教組のとりくみで改善させた権利・労働条件


権利は自分たちの手で!
「組合」に入るメリットは?何でしょう。多くの若い教職員の皆さんはどう思いますか?「公務員の賃金・権利は民間と比べて良い方だから」「組合に入らなくても同じ権利が保障されているから」組合に入る必要はないと思っていませんか。 でも、少し考えてみてください。今、あなたが立つ場所(権利や賃金水準)は、組合の運動によって、一つずつ積み上げられてきたものであり、権利は、与えられたものではなく、獲得してきたものだということを。そして、誰かがあなたの権利を守っていることを……
近年、公務員バッシングが激しくなり、公務員の賃金・労働条件の改悪・剥ぎ取りが進んでいます。また、これまで獲得してきた権利の中には、多忙化の中で実際には行使できないもの・あなたが知らないものはないでしょうか? 権利を拡大する、権利を使う、そして権利を守ることは、働くものにとって、とても重要なことです。しかし、それは一人の力では行うことは困難です。 組合とは英語で「UNION」=一つになることを意味します。一人一人の力は小さくとも、一つにまとまることでより大きな力を生むことができます。


改善させた権利・労働条件

2009年
育児休暇
1977年
事務職員にも育児休業が認められる
1976年
女性教諭に育児休業が認められる
1958年
産休補充制度が確立(それ以前は、補充が付かなかった)